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卒業生からのメッセージ

第19回生前期(航空大学校 実科首席教官) 梶川 龍蔵


 19回前期生として1974年に航空大学校を卒業した梶川龍蔵と申します。現在は母校の実科首席教官として宮崎で勤務しています。実科教官として1979年から1990年まで航大にいたことがありますので、学生時代を加えれば三度目の航大になります。

航空大学校時代の思い出

私が入学した1972年頃の航空大学校は年間の養成規模135名を数える最盛期を迎えておりました。当時は入学資格が高校卒業以上だったため未成年者を含む数百名が寮内にひしめき、とてもにぎやかだった記憶があります。兄貴のような先輩方から休日の過ごし方も含めて色々なことを教わりました。

以前の仕事(航空局 試験官・運航審査官)について

卒業後は、数ある操縦士の職域のなかから操縦教官を選んだわけですが、後に航空従事者試験官として航空局の本省をはじめとして東京および大阪の地方局に17年間にわたり勤務いたしました。この間に定期運送用操縦士の技能証明のほかプロペラ機から四発ハイテクジェット機にわたる各種旅客機の型式限定資格を取得できたことはとても有意義でした。また、職業として操縦士を選んだ人たちがどのように技能を高め、維持し、勇退して行かれるのか、諸外国の操縦士がどのような人たちなのか、世界に雄飛する我が国の航空会社がどのような環境のなかで運航しているのか、などなどを知ることができたことも貴重な体験でした。

現在の仕事(航空大学校 実科首席教官)について

試験官あるいは審査官として千名を越える多種多様な操縦士の仕事ぶりを見せていただくなかで、操縦士に求められる技能について深く考えさせられることがたびたびあり、この経験を乗員養成の基礎課程にかかわっている現在の職務に少しでも活かして行ければと考えているところです。学生が卒業するまでには相当の努力を求められますが将来に役立つ「身になる苦労」であって欲しいものだと思います。

受験生へのメッセージ

私は子供の頃から飛行機好きではありましたが、航空大学校に合格しなければ航空界に入ることはなかったと思います。しかし、職業として操縦士を選び機長を目指して努力することは、そのまま人としての成長につながって行くと考えています。私自身は本流とは少し違う道を歩いてきましたが、とても充実した半生だったことは間違いありません。これから航空大学校を受験しようかと考えている皆さんに、この達成感をぜひ味わっていただきたい。すばらしさは保証します。




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